こんにちは、Ocarです。
この記事は、
✔ 「迷路」が知育によいと聞いたけど、いったいどんな効果があるの?
✔ いい教材があったらやってみたいけど、いきなりドリルを買うのはちょっと・・・
というママ・パパに向けて書いています。
最後まで読むと、
・「迷路」の知育効果が理解できます。
・無料で取り組める、「迷路」のプリントがダウンロードできます。
では行きましょう!
迷路が子どもにもたらす3つの知育効果
迷路は、幼児教育や脳科学の専門家も積極的にとりくむべきお勧めの教材、とするほど子どもの脳の発達に効果的です。
多くのお子さんが夢中になってとりくむほど、楽しいゲームのような「迷路」なのに、本当にそんなに知育効果があるの?と疑問に思うそんなあなたに、迷路の大きな知育効果を3つご紹介します。
迷路の知育効果① 運筆のトレーニングになる
えんぴつやペンを自由に動かし、文字や線を書く力の事を「運筆力」と言い、小学校以降の学習ではこの力がある程度ついていることが「前提」となって授業が進みます。
ただ、えんぴつを思い通りに操作する「運筆」というのは、実は手指を細かく使う難しい技術だということを、ご存じでしょうか?
えんぴつを操作するとき、人の手は「こゆび側とおやゆび側を別々に動かしている」のです。
そう聞くと、とたんに「結構難しそう…」と思いますよね。
そうなんです。運筆というのは、手指の巧緻性=器用さを必要とする技術なのです。
運筆のトレーニングのためには、いきなり文字などの複雑な形を書かせるのではなく、単純なまっすぐの線、曲がる線、ギザギザの線など、色々な「線」を書くことが効果的です。
迷路は、自分で考えたルートを「なぞる・たどる」ことで線を書くトレーニングができます。スタートからゴールまで、正解のルートを推理しながらえんぴつを動かすのは、子どもにとって楽しいゲームのような時間です。
それが、自然と「運筆のトレーニング」になっているなら最高ですよね!
文字を覚える時、なんども書いて練習するのは皆さまご存じのとおり。文字の学習開始時点での運筆力は、学習開始以降の文字の定着に影響があるとも言われています。
迷路の知育効果② 空間認知力を鍛える
空間認知力とは、三次元の空間にあるモノの位置・かたち・向き・大きさや、二つ以上のモノ同士の距離や関係性を、目で見てパッと判断する能力のことです。
個人差はありますが、3~5歳ごろに発達のピークがあり、10歳ごろまでに完成すると言われています。
目で見て理解する空間認知力が高いと、目の前にないモノでも情報をもとに「見ているように」組み立てることができるため、推理する力、抽象的な事象をイメージする力、などのベースとなる能力だとも言えますね。
迷路は、「今自分がどこにいるか」「自分はどこに向かうか」「向かうルート上には何があり、どう避けていくか」などを常に考えながら手を動かす という課題です。
目で見た情報から、障害物や進行方向を認識し、「こっちかな?」「あ、ダメだったじゃあこっち?」と試行錯誤しながら進んでいく・・・「迷路」に取り組んでいるお子さんは、空間認知力をフルに使っている状態です。
「自分の位置」「ゴールの位置」「ゴールまでのルート上の障害物の認識と、その避け方」…どこか、サッカーなどのスポーツにも通じるような脳内の動きですよね。
そう、空間認知力が高いと、動くべきルートを瞬時に判断できるばかりでなく、自分とゴールとの距離感や、ボールと自分、相手選手や味方選手の位置の把握などが素早くできるため、球技などのスポーツが得意になると言われています。
迷路の知育効果③ 思考力を鍛える
思考力とは、物事を筋道立てて論理的に捉え、考える力のことです。
計算ドリルや漢字ドリルのように、あらかじめ一つの答えが決まっているものに対してももちろん人は「考えて」答えを出しています。ただ、それらは「決まったやり方で答えを算出する」「答えを思い出す」という感じですよね。
ここで言う「思考力」というのは、そういった単純な脳の働きではなく、「決まった一つの答えがないもの」に対しても自分なりの理屈を立てて「答え」を設定し、そこにたどり着く道筋を説明するような、「考え抜く力」とでも言えるような力のことです。
迷路という課題は、色々な条件のもと、障害物を避けて正しいルートを選びゴールを目指します。行き止まりになったら来た道を戻り、どこが失敗の分岐点だったかを探します。分岐点を見つけたら、別のルートを試し、再度ゴールを目指します。
課題によっては、何度もそれを繰り返し、消しゴムの跡と行きかうえんぴつの線で課題はぐちゃぐちゃになるかもしれません。
でも、それこそが正に、「まずやってみる」「失敗してもあきらめずに別の方法でやり直す」「条件によってやり方を変える」「失敗した原因から、成功への道筋を推理する」など、「思考力」そのもののトレーニングになっているのです。
迷路プリントはこちらから *無料*
すうじめいろ
こちらは1から順番にすうじをたどるタイプの迷路です。ちいさいお子さんでも楽しめるプリントです。
ひらがなめいろ
こちらは、あから順番にひらがなをたどるめいろです。
ひらがなを覚えたばかりのお子さんでも、ゲーム感覚で取り組めると思います。
迷路への取り組み方、大切な3つのポイント
わが家のひとり息子、たまごちゃんは”見る力”に弱さがあるタイプの、発達凸凹カラフルキッズです。
発達凸凹をすでに指摘されているなどでなくても、おうちでママ・パパとお勉強プリントなどをしていると、時々イライラしてしまったり、うまくいかなくて投げ出すことが多かったりするお子さんは、とても多いことと思います。
ママ・パパもよかれと思って一緒に取り組んでいるけれど、この集中力のなさ、この飽きっぽさ、この気の短さ、これでいいの???と思いますよね。
子どもが途中で課題を投げ出しても、大丈夫!
ママ・パパがそこで怒ったり、子どもを否定したりしないことが一番大事です!
そもそも、小学校低学年くらいまでの小さいお子さんの集中力は、「年齢+1分」と言われています。つまり、小学1年生でも、「7(歳)+1分=8分」が集中力を維持できる、一般的な時間です。
どうでしょうか?あなたのお子さんが長く集中していられないのは、性格ややる気の問題ではなく、「まだ幼い」ただそれだけの理由です。
ポイントその① 簡単な課題から始める
お子さんが、うんうんうなって「わからない~!」というような難しい問題に取り組んでいる場合、なんだかとても頑張っているような気がして、親としてはちょっと嬉しくなりますよね。
もちろん、簡単にできることよりも少し難しいことに取り組むというのは、子どもの脳の発達にとって欠かせないチャレンジです。
ただ、最初から最後まで「難しい」課題だと、お子さんはどのように感じるでしょうか?
せっかく課題に取り組んでいるのに、「できない」「わからない」「難しい」「自分はダメだ」という感覚ばかりを植え付けられてしまいます。ママ・パパが言葉で言わなくても、子どもは無言の中にも。与えられた課題を「できてほしい」という親の期待をしっかり感じ取っているものです。
だから、まずは本当に「こんなに簡単なもので意味あるの??」と思うくらいの課題から、「できるかなあ?」と渡してみてください。
「できる!」「簡単!」「面白い!」という経験を通して、子どもたちは自信をつけ、ちょっと難し課題にチャレンジする勇気を蓄えます。
もちろん、簡単な課題だけで疲れてしまったら、その日はすっぱりあきらめて休みましょう!
特に発達凸凹カラフルキッズの脳は、とても疲れやすいと言われています。その理由の一端が見える、たまごちゃんの事例を交えたブログ記事は こちら から!
ポイントその② 褒めるのは、やり始めた時
子どもの脳は、「やる」と決めて行動を起こした時、また、行動をしている間に成長します。だから、課題をもしかして途中で投げ出してしまっても大丈夫。
「やる」ときめてやり始めた。課題に途中まで取り組んだ。その時点でお子さんの脳はすでに成長しています。だから、ほめるのは「課題が完璧にできたこと」「課題を終えたこと」ではなく、「やり始めたこと」「やっていること」でいいんです。
迷路課題なら、取り組むために鉛筆をもったら…
お、もう準備ができたんだね!さすが~
あれこれ迷いながら線を書いていたら・・・
頑張ってるね!
難しそうだけど、そこまで行ったんだね!
とぜひ声をかけてあげてください。
取り組み始めて、頑張っていると、ほめられる!そのポジティブな感覚が、喜びとともにお子さんの脳にしみわたっていきます。
ポイントその③ 躊躇せず、手伝う
迷路というのは、ちょっと間違えたり、やり直したりが特に多くなりやすい課題です。
小さいお子さんや発達凸凹を抱えているお子さんは、手指の器用さが未発達の場合が多く、どうしても「消しゴム」をうまく使えないこともありますよね。
頭ではやり直すイメージがわいているのに、消しゴムがうまくかけられないばかりに、線が入り乱れてしまう。結果、どこまで書いたのかが分からなくなり、「あーー!!もうよくわかんなくなっちゃった!もうやめる!」と投げ出すことも、あるあるです。
だから、お子さんが「消しゴムをうまく使えない」とわかっていたら、迷路に取り組むときはぜひ、躊躇せず消しゴムがけはママ・パパの役割として手伝ってあげてください。
「自分でやることを教えなくていいの?」
「そんなに甘やかしてばかりいてはよくないのでは?」
と思われるかもしれませんが、迷路に期待したい知育効果は上でも説明した通り「運筆力」「空間認知力」「思考力」の向上です。決して、「消しゴム力」ではありません。
消しゴムのせいでやる気がくじかれてしまうくらいなら、手伝う。消しゴムのかけ方は、また別の機会に練習させてあげればよいのです。
もちろん、迷路そのものの進め方についてだって、迷って迷ってイライラしているようならどんどんヒントを出してあげてくださいね!最初はヒントに頼るような傾向も出るかもしれませんが、繰り返し取り組むうちに、必ずコツを覚え、ヒントを必要としなくなります。