世界中で広く実施されているウェクスラー式知能テストの検査項目のひとつに、「ワーキングメモリ指標」があります。
ワーキングメモリとは、行う作業や動作に必要な情報を、一時的に脳内にとどめ(記憶)、整理して使い(整理)、終わったら不要な情報を消す(削除)能力です。脳内の「メモ帳」とも言える機能ですね。
✔ 指示したことをすぐに忘れる
✔ 同時に複数の事ができない
✔ 消しゴムやカサをすぐに失くしてくる
✔ 繰り上がり、繰り下がりの計算で思った以上に苦労している
こんな困りごとが多かったら、ワーキングメモリ=”覚える力”に弱みがあるかもしれません。
発達の凸凹があるかも?と思ったら、できるところをどんどん伸ばすことはもちろん、苦手なところをかんたんなことから練習し、凹みを少しだけ補ってあげられるといいですね。
ここでは、覚える力のトレーニングができるプリントを公開しています。
覚えて、選ぼう(見る)
最初に見本の絵を見せて、見本を伏せ、問題にある複数の選択肢から、絵を選ぶ練習です。
ゲーム性が高く、面白がってトライできると思います。
間違えることが嫌いなお子さんには、見せる時間を長くしたり、最初は見本を見ながらにしたりしてもいいですね。
覚えて、選ぼう(聞く)
最初に言葉や文章を聞きます。聞いて覚えた内容に基づいて、問題に答える練習です。
覚える内容は、単語から文章へとだんだん難しくなっていきます。
問題文の読み聞かせをママ・パパがやってくれると、親子の楽しい時間になりそうですね。ただ、そういう時間をとるのが難しい親御さんのために、音読データもつけてあります。QRコードから読み取って、ご活用ください。