手のトレーニング ①じょうぎをつかおう
定規で線を引く という作業は、単純そうに見えて、実は両手がそれぞれ別に複雑なことをやらなくてはできません。
慣れた人が行う場合、
①正しい位置に、定規をおく
▶ A地点からB地点であれば、両方の点を通るように
②しっかりと、正しい場所で定規を押さえる(非利き手を使って ←ここ、ポイント)
▶ 指や腕は、えんぴつを持つ利き手と干渉しない配置で
③定規に程よく触れる角度で、スタート地点に鉛筆を置き、ゴール地点を見る
▶ 角度は最後までぶれないように。また、ゴール地点が見えない態勢では書けません
④ゴール地点をみながら、えんぴつが定規に触れつつも、強すぎない強さで線を引く
▶ 途中で定規がずれると、線がガタガタになります
くらいのことを、パッと見て判断し、さっと手指を動かして行っているのです。
利き手と非利き手で別々の動作をすることは、実は高度な運動です。特に、体の中心線を超えて手を使うことは、子供にとってなかなか難しい。
例えば右利きの場合、横線を引くときは左から右に引くのが普通です。この時、スタート地点となる左端の始点は、体の中心線を超えて左半分側にきます。つまり、体の左半分側に右手を伸ばして作業をすることになります。
これが、子供にとって実は難しい動きです。
たくさん繰り返し練習し、できる!をまた一つ増やせたらいいですね。
じょうぎをつかおう 無料プリント
こちらは、じょうぎの上手な使い方を、写真と言葉でまとめたプリントです。
プリントで練習する際に、このプリントをお子さんと一緒に読んで、どうやって使うと書きやすいかを確認しましょう!
練習していると、うまく書けないときが出てきますので、その時はこのプリントに一度戻って、どこが違ったのかを確認するとよいと思います。
こちらは、じょうぎをつかって線を引く練習をしながら、引いた線でできる”図形”を探すプリントです。明らかにはっきりと見える図形以外にも、線の重なりの見方を変えると見つかる図形も隠れています。
”見る力”では、”視点を変える”ことも重要になりますが、子供にとってはなかなか難しいことです。ゲーム感覚で練習できるといいですね!