”見る”トレーニング

vision training

”見る”トレーニング 無料プリント

よく見て、認識する。
よく見て、理解する。
よく見て、想像する。
”見る力”は、学習の基礎となる能力です。

WISC4で「知覚推理指標(PRI)」だけが突出して低い、発達凸凹カラフルキッズである息子くん。
彼の”見る”力のトレーニングのために作ったプリントです。

見る力=「知覚推理指標(PRI)」とは何か?を詳しく知りたい方は こちら へ。

絵探し

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たくさんの絵の中から、
指定の絵を探して数える練習です。

かぞえてまとめよう 

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たくさんの同じ絵を
5こずつまとめて数える練習です。

かたち探し 

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「かたち」は絵よりも単純なので、ちがいが分かりにくくなります。
注意して見る、集中して見る 練習です。

図形探し 

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”かたち”から少し進化して”図形”としてみました。
周りのマス目に気付けるかどうか、目と頭をつなげる練習です。

てんつなぎ 

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幼児さんの知育でもよくある「てんつなぎ」。
目と手をつなげることが苦手な子には、よいトレーニングです。

まちがいさがし 

ちいさいお子さんのコグトレにも最適な、定番の”まちがいさがし”を用意しました。

すうじめいろ

”めいろ”は「集中して見る」「視野を広げる」「先を予測し、計画的に進む」など様々な種類の「見る」力を使います。
ちいさいお子さんでも楽しめるプリントです。

ひらがなめいろ

こちらは、ひらがなを順番にたどるめいろです。
ひらがなを覚えたばかりのお子さんでも、ゲーム感覚で取り組めると思います。

めいろ

”めいろ”は見る力のトレーニングとしてだけでなく、集中力、思考力、運筆力などの向上がきたいできるとても優れた知育教材です。
2つのレベルを用意しました。

見る力 とは何か?

このページは、お子さんの”見る力”をトレーニングできる無料プリントを公開しています。
”見る力”と一言で言っているけれど、ではそれって、”視力”とは違うものなの?など、疑問を持たれる方も多いと思います。そこで、”見る力”とはどんな力なのか、ここで簡単に解説します。

詳しい解説、”見る力”が弱い子の困りごとについて 詳しくは こちら

知覚推理指標(PRI)を知っていますか?

現在の日本で一番使われている発達検査の一つに、WISC-Ⅳという検査があります。この検査において、”見る力”を計測していると言われるのが、”知覚推理指標(Perceptual Reasoning Index、略してPRI)”という指標です。

この指標に表れる能力は、下記のように説明されています。

  非言語による推理力、理解力。
  空間認知能力。
  視覚ー運動協応。

”見る力”を語るとき、よく”非言語”という言葉が出てきます。非言語、つまり言葉にならない情報、ということなので、”視覚的な情報”=”目で見て取得する情報” と言えます。
非言語=視覚的な情報 と覚えておきましょう!

つまり、知覚推理指標では、

 ✔ 視覚的な情報を理解し推理する力

 ✔ 視覚的情報にあわせて体を動かす力 

などを主に計測しています。

さらに、この指標では、見たものによってやり方や考え方を変えるような、”推理する”、”対応する”力も計測できると言われています。
つまり、

 ✔ 新しい情報への対応力

 ✔ 初めてのケースにたいしての問題解決力

なども、PRI指標に表れる力だと言えます。

まさに、”情報を理解し、考えて、やってみる=試行錯誤する力”であり、これからの時代に最も求められる力だと言えそうです。

知覚推理指標(PRI)どんなテストで計測しているの?

PRI指標のテストの内容はどのようなものなのでしょうか?お子さんが取り組む(あるいは取り組んだ)問題がどんなものなのか、気になりますよね!

①積木模様  問題例あり

積木、またはカードで示されたモデルを見て、同じ模様を積木を使って組み立てるテストです。

赤と白など二色の積木を使い、モデルで示された二次元の幾何学模様を再現します。

たとえば、二次元模様の例①を作るには、積木のAを2個、Bを1個、Cを1個使って作ります。
例②の場合はAを4個でできますが、ひっくり返して色の出方を変える必要があり、少し難しくなりますね。

※画像は、管理人が説明のために作成したサンプルです。

視覚でとらえた情報を、脳内で分析し、表現=アウトプットする力を見ています。

②行列推理  問題例あり

複数の図形が並んでいる行列で、一部を空欄にしてあるものを見せ、その空欄に当てはまる図形を4~5つの選択肢から選ぶテストです。

この例だと、?マークのところに入る図形はどれか?というのを、下のA~D、4つの選択肢から選びます。
この問題の場合、答えは B になりますね。

このテストでは、並んだ図形から「法則性」を見つける力を見ています。

視覚によって状況を把握し、次に来るものを「推理する」力なので、段取り力や見通しを立てる力、新しい情報に接したときの解決力などを見ることができるテストです。

※画像は、管理人が説明のために作成したサンプルです。

③絵の概念  問題例あり

一段あたり3つほどの絵柄を配置した表を提示し、共通の特徴をもつグループになるように、複数の段から一つずつの絵柄を選ぶテストです。

例えばこちらのような問題。
この例では、答えはB、”乗り物”グループが正解になります。

これが分かりやすい!簡単!と感じる人もいれば、ちょっと迷っちゃうな~という人もいると思います。
それが、「得意・不得意」の違いですね。

このようなテストでは、まず色々な組み合わせを考えてみて、試行錯誤することが必要です。

間違えるのが嫌いで、失敗するとやる気をなくすことが多いタイプだと、この手のテストで「考えること」「答えること」を拒否することがありそうです。

わが家のたまごちゃんは、まさにそのタイプ。
この検査がとても苦手だったようで、結果にしっかり表れていました。

※画像は、管理人が説明のために作成したサンプルです。

得意と苦手を認識して、適切なサポートを!

WISC-Ⅳに限らず、どのような発達検査も、お子さんの能力別の発達の状態を確認し、「得意」「不得意」を把握するために用いられます。
専門家の指導の下で行われるテストですので、もちろんその解釈も担当の臨床心理士さんなどによって行われます。結果に一喜一憂せず、お子さんの「困りごと」「苦手だと感じていること」を理解し、寄り添ってサポートするための材料にしたいですね。

無料コグトレプリントは、サポートのために使いましょう

当サイトで公開しているプリント類は、各種の発達検査の結果をよくするためのトレーニングではありません。更に言えば、トレーニングをくり返してから発達検査を受け、良い結果を出すことには何の意味もないということを、声を大にして言いたいと思います。

ただ、実際にお子さんが「見る力」の弱さのために生活に困りごとを抱えている様子が見えたなら、トレーニングは有効です

先生の指示した教科書の行を中々見つけられず、授業の途中で読む場所を見失ってしまうような場合は、「見る」ための目の使い方を練習すれば、見るべき場所を探すのが早くなります。

黒板とノートを順番に見て板書をすることが苦手なら、「見て」「覚えた」ことを書く練習をすることで、板書のスピードが少しずつ上がっていきます。

とはいえ、「すごく苦手」を「ちょっと苦手」位に持っていくことは、気持ちの持ちようとトレーニングでできるかもしれませんが、練習をすればすべての「苦手」が消えると思うのは、幻想です
発達凸凹カラフルキッズは、そのカラフルさが魅力です。
発達検査の結果、明らかに「苦手」と言える項目があるのであれば、専門家の意見に基づいて、学校や先生と情報を共有し、お子さんの特性に合わせた対応ができるといいですね。

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